両親や親族が亡くなり不動産を取得するケースは増加傾向にありますが、取得した不動産を売却するタイミングでトラブルに巻き込まれる売主は多く、注意が必要です。
そこで、この記事では相続した不動産を売却する際に失敗してしまう原因について、解説します。
これから売却を検討している売主は、参考にしてください。
不動産の相続取得は単純に資産が増えることになりますが、不動産自体を有効活用しないのであれば売却してしまうのがおすすめです。
しかし、何も考えずに売却することは大きなリスクを抱えることになり、どのようなトラブルが起こり得るのか知っておくことが重要です。
この章では相続した不動産を売却する上で、失敗の原因となる事例を紹介します。
法定相続人とは不動産を取得する権利のある親族のことで、兄妹や両親が一般的な法定相続人です。
つまり、相続した不動産を複数人で所有する可能性があり、その場合は売却するためには全員の合意が必要となります。
このようなケースでは売却価格や販売方法が法定相続人同士でまとまらず、売却を進められないことも考えられます。
そのため、相続が発生する前に法定相続人となり得る親族で十分に協議しておくべきです。
不動産を単身で相続した場合であっても、物件についてよく分かっていないという売主も多いです。
この場合、売却をスタートさせること自体は容易ですが買主からの質問にうまく答えることができず、契約に繋がらないことがあります。
さらに契約できたとしても雨漏りやシロアリといった被害が後から発覚し、売主として責任を追及される失敗事例もあります。
そのため、相続した不動産は必ず隅々までチェックすることをおすすめします。
不動産を売却する際には不動産会社に販売を委託することになりますが、不動産会社を適当に選んでしまうことも失敗の原因になります。
なぜならスムーズに売却できるかどうかは不動産会社の販売プラン次第であるため、販売の実績が少ない不動産会社や頼りない担当者に任せてしまうと販売が長期化してしまうからです。
このような事態になってしまうと価格を下げることを検討しなければならなくなり、手残り額が減ってしまいます。
こうした失敗を避けるためにも、必ず不動産会社は吟味すべきといえます。
相続した不動産を売却する場合、印紙税や登録免許税、譲渡所得税などの税金が発生します。
これ以外にも売却方法によっては仲介手数料や測量費、解体費などの諸費用もかかることから、売却価格が全て手元に残るわけではないことを知っておく必要があります。
そのため、売却検討のタイミングで必ず全ての必要費用を把握し、手残り額をイメージした上で売却価格を決めることが重要といえます。
不動産を長期間放置すると雑草だらけになってしまい、建物がある場合は劣化が進んでしまいます。
このような状態が続くと資産価値が減少するだけでなく近所からクレームを受けることもあり得るため、注意が必要です。
特に空き家の放置は倒壊や不審火のリスクが高まるため、なるべく早く売却するか解体することをおすすめします。
不動産を相続する場合、法定相続人の数と物件の詳細を正しく把握することが失敗を避ける上で重要なポイントとなります。
その上で信頼できる不動産会社を選択し、税金や諸費用を含めた提案を受けることでイメージ通りの不動産売却となります。
このことからも、不動産を相続することが判明した時点でしっかり準備を進めることがおすすめです。
監修者情報
代表 田村 佳寛(たむら よしひろ)
当社は3代にわたって、大阪府池田市エリアで地域に密着して営業活動を続けてきた不動産会社です。
地域に精通した「知識と人脈」を活かして、お客様の大切な不動産の売却に取り組んでおります。池田市の物件に精通した地元出身の代表自らが行っているからこそ、物件の特性、地域情報、相場、成約事例等について詳しくアドバイスすることが可能です。
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